消えそうな毛の話

タイトルのとおり、数日で消す可能性が高い毛の話です。が、今のところ読まれたくて公開しています。

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私はシスヘテロ女性で、体毛が生える。おそらく特別濃くもないけど、薄くもないと思う。

小学校高学年くらいから、親にカミソリを用意されて腕や脇や足の毛を剃るようになり、今も脱毛に高額を費やす勇気がまだないので自己処理をしている。

たぶん、同年代の女性は脱毛をしている人が多いのだろうし、自己処理界隈の中でも私は、冬場は1ヶ月くらい剃らなかったりするから、かなり気遣いをサボってるほうだと思う。

一番は、面倒だから。そして、危険だから。私の肌が強くなかったり、カミソリの扱いが下手だったりするのもあると思うけれど、2回に1回くらいの割合でどこかから血が出る。知らない間にお風呂場の床に赤い水たまりができている。電気シェーバーを使ったこともあるけど、そちらは逆に全く良く剃れなくて、すぐにやめてしまった。

そういうこともあって、社会における数あるルッキズムの悪影響のなかでも、私は特に「女性に体毛はあってはならない」という信仰のことを、アクチュアルに「ありえない」と思っている。

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恋人に。

恋人に、女性が毛を処理していることが当たり前だと思ってほしくない。

だから、上に書いたようなことは知り合った当初から普通に話していたし、恋人はかなり人権意識が高いので、伸びた脇毛を見せて褒められたりしていた。

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最近、将来一緒に住んで、長い時間を過ごしていくことを想定した話を頻繁にするようになった。私たちの間で共有している不安要素のひとつに、性生活の維持がある。

そもそも、恋愛と生殖と同居/婚姻が結びつくという考えは多分に時代の影響を受けており、セックスレスになったとしてそれは一概に悪いことでもない、と思うけれど、セックスレスが問題視されるとき、それはもっと広い二者間でのコミュニケーション不全という問題と結びついているような気がする。だから逆に、コミュニケーション不全の引き金のひとつとしてセックスレスのような現象が立ちはだかるとしたら、それは避けたいと思う。

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それで、

「あなたは倫理的な人だから私のスタンスを否定しないけど、私が毛を剃らないことが、私に対する性的興奮の減退に繋がりうる?」

みたいなことを、ふと恋人に問うてみた。

恋人は、

「なくはないと思う」

みたいな返答をした。誠実で率直な返答だと思う! だって、世の中のポルノには腕や足に毛が生えている女性は出てこないから。当然だと思う。

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性別間の差のことを考える。私や、大半の「男性が性愛の対象である人」にとって、おそらく男性の毛の有無や多寡に性的興奮が左右されることは少ないだろうと思う。メンズ脱毛とかも聞かれるような時代になったけれど、女性よりは現状毛の処理を強いられていない。

ヒゲの処理のことはあるだろうけれど、女性にとっての顔の毛よりは、はるかに寛容なのは確か。

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これは私たち2人だけの問題ではないけれど、私の被侵害意識(?)の高さのおかげで、恋人は狭間に立たされている。楽しい。ヒリヒリする。

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これは私たち2人だけの問題ではない。

あなたが女性に対して性的興奮を覚えるとき、その女性に対してどういう要件を課していますか? 

あなたの頭の中にいる女性の身体に毛を生やしたら、あなたはどう感じますか?

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セックスの話にひきつけて考え、かつ、現状の風潮に則って「男性身体の射精」をその一区切りとする場合。女性側は比較的、どんな状態であってもその完遂を助けることができるけど、男性側は一定以上の興奮を得ないと成し得ない。

そのこと自体も、現状の性行動やポルノの不均衡に影響しているような気がする。

とはいえ、ルッキズムやセクシャルな視点は無数にあって、私だって無意識に男性に痛みを課していることも分かっている。身長、体重、体臭、性器の形や大きさ。

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世に出回るポルノの表象が多様になればいい、もっと毛がぼーぼーのモデルやAV女優がどんどん出てきてほしい、と投げやりに思うけれど、それが一番いい方向性なのかは分からない。

とにかく私は、私や多くの女性が、毛を処理するために血を流したり生活の楽しみを削っている現状に対して、本当にありえない、と思っている。

 

どきゅん・よく思う

私の人生を誰かに貸すとしたら私よりもっとハッピーにやれる人が結構たくさんいるだろうとよく思う 私は手に負える範囲でわがままで欲張りで自己中だけど、手に負える範囲なのにも関わらずそれを表出するのが基本の生き方をしてこなかったせいで意味が分からない感じになっている

ばきゅん・なぜかよく思い出す

大学1年生で2人前の恋人と付き合っているとき 2人で錦糸町の喫茶店に入って、4人掛けに隣同士で座っていたら、中年のウェイトレスに「うちはそういうお店じゃないんでお控え願えませんか」みたいなことを言われた。同伴とかと勘違いされたのだろうと思う。はあ?と思いながら向かい合わせに座り直して過ごしていたら、退店するときにそのウェイトレスに「勘違いしてしまって失礼しました」みたいなことを半笑いで言われた。

私のせい

東京から山形に帰る新幹線のなかでこれを書いている。車窓を横切っていく無数の集合住宅の灯りを見る。私は明日、また仕事に行く必要があり、仕事では、私の言葉で誰かが不安になったり傷ついたり安心できなかったり意味がなかったと感じたりする。私の仕事は特にそういう側面が強いから考え始めたらきりがなくて本当に怖いんだけど、本当はどんな仕事もそうなんですよ。「宇宙のことを考えると自分の悩みがちっぽけなものに思える」みたいなクリシェって自分の話ではなさすぎて、「自分の話ではなさすぎる」と思うエネルギーを割くことすらしていなかったけど、最近は、人間の多さや、その1人1人がほとんど自分のことばかり考えていることや、こんなに怖がることなく毎日仕事に行けている人のことや、自分の人生がまだまだ長いことや、YouTubeのくだらない動画や、真面目な動画や、精神科医のエッセイや、自分が人の子であるということなどをわざわざ新しく意識する瞬間に、妙に自信が湧くことがあり、意味がなくても、そういう往復のきっかけを意識的に自分に用意して、中国の伝統的な飴のように細い線を沢山集めて、ふわふわにして、眺めてみることが重要なのかもしれない、と思う。

 

🫆

 

多幸感 蝶や蛾は今も鱗粉を振り撒きながら飛んでいるんだ

雪を踏む ひとの人生に口を出す 玄関まで雪をつけて歩く

久しぶりに歩く新宿は記憶よりも人が笑っていてすばらしい

ヒューマントラストシネマゆっくり乾いてく私のもらい泣きもらい事故

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blender(4日目)

5時間以上かけてゼスプリのキウイをつくった

https://youtu.be/iwmGnxd5V8c?si=iraBTqQkw4KkS7CI

動画、古いのが多くて同じものが使えなかったりする。し、MacBookが重すぎてめちゃくちゃ時間かかる。でもなんかようやくハマってきた!

あと今日は病院で左耳のピアス開けた。


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blender(2日目)

https://vook.vc/serializations/12

このサイトとかをみながら、マスコットキャラクターの猿の顔をめちゃくちゃにしたり、瓶などをつくったりした。

空間把握能力の弱さが如実に出てるのと、テンキーとマウスがないのでやりづらい。けど面白いです。

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