アダルト

大森靖子さんの『カプチーノ』という曲にある、

「誰だっていつかはさようなら あったかいや苦いを知ったところでアダルトなんてなれないよ」

という歌詞の「アダルト」の使い方に感銘を受けて、数ヶ月前に「アダルト」を裏テーマにした短歌の連作を作った

だけどYouTubeで唯一聴ける『カプチーノ』のライブ映像(https://youtu.be/wffyZhy3BeQ)で、大森さんは「大人になんかなれないよ」と歌詞を変えて歌っている ライブの即興性の中では可変の部分だったのかもしれないけど、何か意味があるのかも、と思いたい

アマプラで少しずつ見ている『輪るピングドラム』では、セックスのことを「アダルトする」と言っていて、私は連作をつくるときにどれくらいこういうニュアンスに傾けられるのか(もちろん意図してはいるけど)ひやひやしていたので、ここまで露骨な用法があるのか、と少しショックを受けた

 

自分の頭で考えることが大切、自分の軸で生きることが大切、と言われ続けて、そしたらそれは本人が死ぬと決めたら尊重、になってしまいませんか アダルト