ささやかな嬉しいことの夢を見たら夢だったから起きてすぐに悲しくなってしまった 布団のなかで大森靖子さんの夏の魔物のライブを見たり魚住英里奈さんの「結婚しよう」を聴いて泣いたりした
ひとりだと思うことをやめられないし否定形でしか言葉が書けない 大切な詩は大体歌で私は歌がつくれたら歌でよかったんだろうか
どうやったらひらかれる?ひらく必要が本当にある?
抱きしめて 側にいて
自分のことが分からないの
抱きしめて 側にいて
簡単な心で
結婚しよう 家族になろうよ
/魚住英里奈「結婚しよう」
言葉を使おうとすればするほど「簡単な心で」いられなくなるし、他の人にもそれを強いて
進歩を拒んで部屋に篭り現実離れした思索に耽るおんなのこ ごめんいざとなったら前を向けてちゃんと進める人が言葉がほんとうに無理で私は私のこともときどき無理でだから嘘をつけなくてああ嘘をついてないなって安心してほしいと思うんだよね 歴史とたくさんの時代のバリエーションの中で私は悠々とこれを選んでいるのかもしれない、でも見えてしまったものから逃げられないから全然見なくてもいいからまだやめなくてもいいですか……