1/18 日記

研修のためのホテル暮らしが始まって10日が経った。学生時代のように講義を聞いて、同期と同じ食事を食べて、同じ建物でそれなりの時間に眠りにつく生活は、ずっとどこかの感覚を麻痺させているような気がしつつ、人数が多い分「見られている」緊張感が薄くて、そういう意味では悪くないかもしれないと思う。近くにどでかいイオンがあるのも、装置のすべてが典型的に思えてきて面白い。怖くもあるから、昨日から、100均で買った小さいスケッチブックと4Bの鉛筆を使って寝る前にデッサンをしている。この先毎日描き続けて何かを見出したことにして人生の中に絵をもう一度入れ込んでいくのかもしれないなと、私はもう物語の捏造の準備をしている。でも、物語化についてあてもなく悩むのは一旦やめにすると決めた(1/18だけかもね)。私は(私たちは)自分を駆動させうるなるべくたくさんの物語を予知して、はっきりと選択する必要がある。他人に書かれた物語を修正する必要がある。ひとまずそれだけということにする。安い紙に安い鉛筆と大きな消しゴムで書くデッサンは、影よりも光を描くことが難しい。と、いうか、デッサンの場合光はキャンバス(紙)の白で表現するから、キャンバスはもともとすべて光で、線は全部影なんだよな、という単純でholyなことを、昔は気づいたことなかったな。昨日はTujiko Noriko 、今日は森田童子を聴きながら描きました。