1/6 日記

久しぶりに一人暮らしの部屋で眠った。8時くらいに目が覚めた。

今日は原宿に行こうと決めていて、最寄りから明治神宮前まで地下鉄で移動して、地上に出ると雪が降っていた。雪が降るのを見たのはいつぶりだろう。なんか人を喜ばせる降り方をしていた。

原宿に行くと必ずラフォーレ原宿のすべての階を見る。昨日読んだimaginaryの影響で魂バレするようなビジュアルになりたい欲が高まっていて、一目惚れを待っていたけど、服を見れば見るほど分からなくなってゆく。imaginaryではロリータネイティブ世代の、それを纏うことの切実さや、今は逆にロリータには権威性があるからロリータとはズレたものをコラージュ的に身に纏って固有の物語で戦う……みたいなことが書いてあったけれど、取り上げられるブランドやショップは装飾過多で派手でフェミニンなものが多くて、私も好きだし超絶技巧的な部分の素晴らしさもあると思うんだけど、それはそれである種の分かりやすさというか……結局勇気を出して派手な服を着るマインドや環境にある人しか勝てないのか?みたいなことも思ってしまう。し、好みとしてもうちょい禁欲的なものがいいというのもあり、いまいち大好きなブランドとかお店が見つけられていない。それこそラフォーレで出会ったアクセサリー作家のo.wateryさんの作品はいまのところ一番しっくりくる気がする。誕生日が来たら指輪を買いたい。3階?でアボカドヴィーガン油そば?みたいなものを食べて普通に美味しかった。

そのあとは雪の中傘を指さずにCurious→椿座→NINCOMPOOP CAPACITY →PUNK CAKE→フライングタイガー……と歩き回ったけれどこれと言ったものは見つからなくて、ラフォーレ貴和製作所で急にビーズのブレスレットを作りたいと思い買ったテグスといくつかのビーズだけ持ち帰った。靴がしみしみになってつらかった。

家に帰ると前に青森旅行記と連作と手紙を郵送したインターネット・フレンドから手紙が届いていた。封筒が" OPEN ME "と書かれたシールで綴じられていて『ひらいて』じゃん……と思ってドキドキした。手紙は色々な作品の中で出てきて、でもそれは公開されるための手紙だからあんまり突拍子のないイメージはなくて、でも私は手紙を貰って読むたびにこうやって書いている人自身が振り回されているような、それが筆跡に現れているような手紙は手紙という形式の完璧な遂行をすることでしかあり得ないのだと思ってうれしくなる。レターセットやポストカードを集めてたくさん手紙を書こうと思う。

紅茶を飲んであったまって早速ブレスレットを作った。コーヒー豆とライラックのブレスレット。色合いがおばあちゃんだけど結構可愛い気がする。テグス20mあるからビーズもどんどん集めてゆきたい。夢が広がりますね……

夜はオーブンで鯖を焼いて食べて美味しかった。

川上未映子『あこがれ』読み終わった。良かった。

今日はcero大停電の夜に」が頭の中で何回か流れた。綺麗に雪が降り積もっては踏まれて台無しになるという繰り返しの末に雪が勝利するということがたくさんの場所で起きていた。雪だるまがだるまであるのは作りやすいからだと思うけどなんか凄く意味もわかる、と思う。

東京にいると人と会う予定がない限り当たり前に1人なんだけど全員に共通のことが起こったときインスタグラムやツイッターで見るそれに関する全ては不特定多数の思い出を私と共有させてきてそれは『インターネットについて』p1 みたいなことだけどファーストインプレッションとしてすごく美しいことかもしれない。f:id:miomel25:20220107004050j:image