4/9 日記

やたら暖かい日で、ファンシーな服装で行きたい展示に2つ行った。

原田裕規「Waiting for」@KEN NAKAHASHI

ギャラリー自体の話を父に聞いていてずっと行きたくて、作家の名前は知らなかったけど予約しなくても行けるっぽかったので行ってみた。ボロいビルの5階にあって迷った。

展示は1点の映像作品で、3つのモニターに架空の風景の空撮?が流れていて、ヘッドフォンをつけると、全動物種の名前を原田さんが日本語で読み上げている音声(33時間あるらしい)が聴ける。映像作品をちゃんと見た経験があまりない+ストーリーがある作品ではない、ので、このどこかにありそうな絶景がCG……!?とか、33時間朗読……!?(朗読のつらさは結構わかるのでそこは接点でうれしかった)みたいな感想が1番になってしまうんだけど、近年の世界の「ざわめき」と手法との類似性を見出して作品にした、みたいな説明を読んでなんとなくなるほどなあと思う。こういう映像が延々と続きますよ、と説明されているものより実写の映像を観る方が何が起こるかわからなさにざわめく気がするけど、手をかけているのに何も起こらないことへのざわめきもあるのかな。最近アニメを見るたびに漠然と情報量が少ないと感じて物足りなくて辞めてしまい、やっぱり実写の映像の方がコントロール不可能な外界の参入が程よくあって安心する、みたいな話を映画好きの人にしたら「いや映画は意図されたものしか映ってないんですよ」と言われてそうかあ……となっていたこと、などとまとめて色々考えたい。

金氏徹平「Fluorescent Green Boxと未発表、未完成作品」@Nadiff a/p/a/r/t 

金氏さんの作品は村田沙耶香さんの展示で見たことがあっていいなあと思っていて、恵比寿のNadiffは高3のときマムアンちゃんの作者さんのサイン会に来た以来だった。

無機だけどカラフルなものに白いどろどろがかかって固まってるシリーズがやっぱり好きだったんだけど、Fluorescent Green Boxが結構衝撃だった。作家の今までのアーカイブとか持ってた本とかが緑にペイントされた大きい段ボールに詰められて数十万円でその場で売っていた。単純に福箱的なワクワク感もありつつ、「それできるの強〜」と思った。こういうのってどれくらい所得があったら買おうってなれるんだろう(すごく野暮なことを言っている)?

 

お昼を16時半まで食べてなかったので恵比寿に着いてまず入ったパン屋さんでプレッツェルとなんかさくらクリームのお菓子とミルクをイートインした。パンも美味しかったけど、外国の人とか今日ハーフマラソンしてきたんですよーみたいな人とかいろんな人が次々買いに来てお店の人と話してるのがなんか幻みたいに眩しかった。恵比寿は好きなのか嫌いなのか決めかねる街……f:id:miomel25:20220410175708j:image