社会不適合な私の就職活動まとめ②(23卒・東京・国立文系)

ひとつ前の記事で大体の流れを書いたので、この先は全体を通して気づいたこと・思ったことを雑多に書いていこうと思います

◎躓かなかった部分について

◯社会人になること

 そもそも就活が嫌すぎる……となる人って、どこで躓いてるかはいろんなパターンがあって、最初期かつ一番多い躓きに「そもそも社会人になって学生生活が終わること/心を殺さなければいけなくなること/つまらなくなること、が耐えられないためモチベーションがない」っていうのがあると思うんですけど、私はこれはあんまりなくて 前回も書いた通り

・大学院に行く理由がない

・restricted癖によって社会人やりながら落ち込んだり面白くなったりする方がかっこいいかも、みたいなのがある(これは強者側の意見なのはとても分かります・私も別に絶対に死なないという自信はないです)

・コロナ禍で結構無力感に苛まれていて、意外と社会と接点持たないとダメなタイプだと気づいた

・社会人になった上で聴きたい音楽や着たい服が沢山ある

・基本逆張り志向なので「社会人になってつまんなくなりたくない」みたいなの、普通すぎない?と思ってあんまり乗れない+日本でつくられすぎている "学生ー青春、社会人ー抑圧" 信仰に抗いたい

とかがあって就活を本気でやらない選択肢はあんまりなかったです

ここで違うな〜ってなる人はあんまり相容れないかも……

◯就活のシステム全体に対するあれこれ

 もちろん問題はありまくりだし沢山苦しめられたし、それでも私が学校教育の能力主義を乗りこなしてきたからなんとか順当に終われたという部分は大きいと思うのですが、なんかこんだけ学生がいて社会全体の「気持ち」の余裕がないなかである程度機械的になったり、嘘をついていようが自分を見せるのが上手い人が勝つ、みたいなのってしょうがないよな……っていう諦め……? こういうなかでちょっと変な選考の方法やってたりするのって大体胡散臭い企業が多いので、大企業が積極的に学生がしんどくならないような画期的なシステムを生み出して話題になったりしない限り変わらないんだろうなと思います

 例えばちゃんと嘘がバレるようにするにしても、普通に考えたら監視的なシステムとか徹底的な資格重視とかでしかあり得ないからそれもそれで怖いし、私は嘘は一個もつかなかったですけど、深掘りされるから嘘ついてもバレる、みたいなのも実際やってみたら「多少頭よかったら別に嘘つけるな」と思ったし……あとこれはまた後で書きますが、実際営業とかだったら就活の場で嘘でもいいからそれっぽいことをべらべら喋る人が有利だというのは分かるし、私だって多分そういう人に薦められたら買いたくなるし(いや実際は親近感を持てる人に薦められた方が買いたくなるんですが、私は宗教とかにハマらないみたいな類の自信がなぜか全くないので)、だからそういうのが許せない人はそういう人を求めてない職種をなんとか探すしかないです というかその方があとあと自分にとっていいと思います 私もまだ社会人になったわけではないし綺麗事に聞こえるかもですが……

あとは

・ミクロな意味で就活開始の時期をもっと遅らせること

・マクロな意味で猶予期間を長くすることが許されるようにすること

インターン的な機会にもっと実務をやらせるようにすること

・大都市一極集中、大手企業至上主義をどうにかする(?)こと

あたりがもっとマシになったらいいな、とは思いますね

◯決められた格好をすること

 リクルートスーツ似合うし、ずっと黒髪だし、まあ三つ編みとか許されてたら三つ編みで行ってたけど、変に悩まなくてもいいから逆によかったですね でも最初の方、ブラウスの第一ボタンがきつくてずっとあけてたのよくなかったことを5社くらい面接受けてから知ったので、そういうルールとかはひととおり目を通しておいた方がいいです……コスプレを楽しもう!

 

◎躓いた部分について

◯何もかもがわからない

 もともと毎朝世界初見状態というか、何もなくても精神状態が急旋回急降下してで飽きることがないっていうのがあって あと昔から例えばコナンのアニメを見たときに「ここで登場人物は夜の間どういうことを考えて眠ったんだろう……」って思ったりとか、「もし〇〇(身近な人)が死んでしまったら私はどれくらい悲しめばいいんだろう」みたいなことばかり考えていて、なんというか常に「感情の正解」を探し続けている……?んですね……100%何か一つの感情になることがないことの、その自分の中のノイズみたいなものを無視できないから、それを(自分に/誰かに)肯定されないといられない!みたいにメタ認知がずっと叫んでるみたいなイメージで だから就活にしても、普通はがんばってしんどくなって休んで、みたいなサイクルを自然に回せるんだろうけど、「本当の気持ち」がないから、「1日の中でどれくらいこのことを考えれば正解で、上手くいくんだろう……ずっとこんなぐちゃぐちゃな気持ちで本当はなんの覚悟もないことが全部バレたらどうしよう……」みたいなことでずっと怯えてましたね これは「余裕ぶる」戦略で騙し騙しやってきましたが根本的な解決は別にしてなくて、理解して話を聞いてくれる人に話したり文章を書いたりしながらなんとかやっていくしかないのかな、という気がします

◯未来のことを考えること

 上の話とも繋がりますが、そもそも数日後、数ヶ月後、数年後に自分が生きているという確証を持って人生をやったことがあんまりないというか、未来のイメージをあんまり持てず……まぁでもこれは否応なく考えざるを得ないので、考えてるとなんとなくハリボテの枠組みみたいなものが……ぐらぐらふにゃふにゃながら見え始めた……かもしれないですね……。というかこれによって、既にした決断も、実はあんまり実感がないというか、本当に自分やってけるのか!?と、自分が一番心配してるわけですが……。

◯ずっと夢ということにしてきたこと

 前の記事で出版社のアルバイトを受けて〜みたいなことを書いたんですが、中学生くらいからずっと編集者になりたいみたいなことを漠然と考えていて、でも3年の夏くらいから実際に編集者の人に色々聞く機会もあったりして自分が向いてる部分も向いてない部分も同じくらいあるな〜って思ったりとか、あとは実は根本的に読書がそんなに得意ではないとか、一次創作の方が好きだな〜とかのことを思い直したりして、別にすぱっと諦めよう!となったわけではないけど、別にいいかもな……となってから肩の荷が降りた?感じがありましたね これ私あるあるなんですが、夢、やりに行ってたな〜……っていう……明らかに初めからやりに行きなのに自己洗脳してしまうことがある……やりに行きで本気やりに移行できる人もいると思いますが……まぁでもこの辺りは負け惜しみみたいな部分も多少あるのかもしれないですね……出版就活、相当覚悟ないと無理なので……

◯スケジュール管理

 初めの頃はエクセルで選考管理とかしてたんですが全然続かなくて、結局紙の手帳とリマインくんを駆使してなんとかやってましたが、もともと不眠傾向で生活リズムが終わってるのもあり、普通に寝ブッチしてしまった予定も(1個だけだけど!)ありました でもなるべく午後に予定を入れるように工夫はしてたし、最終面接とか受けるようになってからはなんか身体ががんばってくれて前日とか普通に眠れてありがとうって感じでした(大学入試3時間も寝ずに行ったのに!進歩です!)でも前書いた通りバイトとかもめちゃくちゃしてたのでスケジュール帳どんどん埋まってくのは楽しかったですね

◯面接のこと

 面接、ずっと苦手で、自分の中で順序立てて分かりやすく話すみたいなことが本当にできなくて、見えない糊で書いた文字にひたすら砂を投げつけていくみたいな喋り方しかできないんですが、かといって面接練習も怖くてできず、結局内定をもらった2社が両極端だったというか 片方が結構完全に対話形式で話を聞いてくれるところだったのでなんとかなり、もう一方が就活情報サイトに蓄積されてる質問しかほぼされないことを分かっていたのでひたすら喋りたいことを文章で書いて部屋で一人で喋って覚えて……っていうの繰り返してたらなんとかなった という感じでなので、鋭い質問をどんどん投げられ、かつある程度一方的に喋り続けなければならない、みたいな面接は多分一生できません!話すの上手くなりたい、そのために頭をすっきりさせたいです!ただやっぱりやってるうちに自分の得意な面接の雰囲気みたいなのが分かってくるので、この感じの面接なら落ちてもしょうがない!と思うのが大事です!運です!

◯業と自分の弱みのこと

 結局選んだ仕事が、結構自分の中でこれまでの人生と地続きというか、業というか、私のことそれなりに知ってる人にとっては納得感がある選択なような気がするのですが、それは今でも本当に不安なところで わかりやすく言ってしまえば「自分の精神すら安定していない人ばっかりそういう人を助けようとしたがる」みたいな(クソ、と思うけどクソ、とも言い切れない)何目線?言説があんまり他人事ではないというか……。でもそれはバイトとかでもずっとそう遠くないことをしていたので、ちゃんと研修のシステムが整ってる中で感情労働をしすぎない方法を学んで、自尊心(?)も高めつつ、自分なりに答えをだせたらいいな、と思って頑張ろうという前向きな気持ちで、一応いれています

 結構その人生の核みたいなところがあったおかげで面接でも本気で話せることがあり、それが助けになった部分はかなり大きかったので、言い方難しいけど私くらい拗らせてて別にそういうのがない人って本当に大変だろうなって思うというか…… でも私のそれだって逆にめんどくさそうに映るから局所的にしかウケなかったりするんかな、分かんないですが……

  とにかくこれから一生懸命働くことによって出しておきたい答えが出せると思うので、怖いけど、頑張ります……

◯現行の長時間労働・資本主義社会に寄与すること

 これもまあ諦めるしかないから諦めてるわけだけど、職種のこともあって、人間にとって働くことが/どの程度働くことが幸せなのか? というのはずっと考えていきたいですね

 

かなり長くなってしまったので一旦この辺で切って、「余裕ぶる」の話、とかその他の軽いエピソードとかまた改めて書きます〜