指針

大切な人から受け取った私の中にあるもののことを溢さないで酸化させないで持ち続けられたら、そのうえで人を傷つけてしまったとしても、私は私のことを責めずに済むのだと思う。タイムスタンプとゲルインクの手紙は目を引く太文字のためではなかったのに。どうせ私は私のことしか信じられないのだから徹底的にそうすればよかった、楽しめるのは、楽しませようとしてしまうのは、絶対にあなたが私ではないからなんだよ。1人の部屋と2人の部屋と、それ以外の全て、という、3つのことしかわからない。文字をそのまま読めなくなってもあなたが救われるのならそれでよかったのかもしれない。本当は全然進みかた、わかっていないし、自己実現なんてしたくない、実現したい自己なんてない。あなたの知らない未来の私は私がもっと知らない私ですごく、怖い私だと、思うよ。