月齢

追加されてしか、古くなってしかいないのに、若いという言葉の相対的な絶対性は不思議だと思う

久しぶりに会うたくさんの同級生と話す言葉が全く違っていたらどうしようかという心配はすぐにかき消されて、私たちは同じ優しさで話した。生き延びてきたことの祝福のように。←この言葉の使い方は少し嘘　

つまらないと思いたかった。

素早い抵抗ができなくなっても抵抗したいという、したかったという気持ちを持ち続けることができればいられると思うよ。

マクドナルドは田舎での方がアメリカのことを考えるけど、もうそこに20年はある。

幼少期、世界の中の無垢をさがして、校庭の砂の一粒を執拗に触っては、執拗に触られるのは初めてでしょう、と語りかけていた。浴槽で洗面器に、自分の体の様々な部分から滴らせたお湯を貯めて、最後に浴びるという儀式を行っていた。

ドラゴンボールのことを知らずに蛙に「クリリン」という名前をつけ、虫かごに入れたが、すぐに足がちぎれて死んでしまったから、土に埋めた。翌日なぜか友達と掘り起こしてみることになり、掘り起こすと、そこから元気な蛙が出てきた。

おばあちゃんみたいな手だね、と言われ続けて、今もそう。皮膚だけが私の精神と歩幅を合わせていて、それでも同級生とはもう同じものを見ていて、この先のことがわからなかった。

1人になるために逃げるのに、逃げた先には誰かがいてほしいと思うけど、1人になるために逃げるのは、多分、しばらくやめられない。